インデックス投資を続けていると、必ずどこかで経験するのが「元本割れ(含み損)」です。
「もう損切りした方がいいのか?」「このまま積み立てても戻らないのでは?」と不安になりますよね。
私自身もこれまでに2度、運用資産がマイナスになった経験があります。
ですが、冷静に行動した結果、時間の経過とともに大きな含み益へと戻っています。
この記事では、私の実体験を交えながら インデックス投資で元本割れ(含み損)したときに取るべき具体的な対処法 をまとめました。
読み終えるころには、「不安」よりも「行動」に意識を向けられるはずです。
- インデックス投資で元本割れした時の対処法
インデックス投資で元本割れは避けられない
- 元本割れ=投資元本を下回ること
- 含み損=評価額が投資額を下回っていて、まだ売却していない状態
- 株式市場は上下を繰り返すため、短期的には誰でも経験する
- 長期的には右肩上がりの傾向があるからこそ、インデックス投資は「時間を味方につける」投資法

まず「元本割れ=失敗」ではなく「投資のプロセス」と捉えることが大切です。
私が経験した含み損のケース
私が過去経験した含み損は2回あります。
その時の状況は下のような感じでした。
2018年10月~12月:アメリカ金利上昇局面
- 米国株インデックスを中心に大幅下落
- 初めての大幅な含み損(-10%以上)を経験

投資を始めて、1年ぐらいで大きな含み損を経験したことは自分にとってプラスの経験でした!
2020年2月~4月
- 世界的な新型コロナウイルスの大流行により、株価が大幅下落
- 10%以上の含み益があった状態からー10%以上の含み損へ

2018年の含み損転落の経験があったからこそ、この時期にインデックスファンドの買い増しをするという手段を取ることができました!
このように2回の含み損を経験していますが、積立を継続し一部買い増しもすることで、今では大きな含み益へと転換しています。
含み損のときに取るべき対処法3ステップ
ステップ1:狼狽売りを避ける
- 含み損のまま売ると損失が確定してしまう
- 長期投資は「市場の回復力」を信じて続けるのが基本
ステップ2:資産配分とリスク許容度を確認する
- 生活資金まで投資していないか?
- 自分のリスク許容度を超えて、投資していないか?
- 必要に応じて債券や現金比率を上げる
ステップ3:余裕資金があれば買い増しも選択肢
- 暴落時は長期的に見れば「割安で買えるチャンス」
- 無理のない範囲で追加投資を検討
回復までの目安シミュレーション
例:100万円投資 → 30%の含み損で70万円に減少した場合
- 年5%で運用を続けた場合 → 約8年で回復
- 年7%なら → 約6年で回復
👉 含み損が戻るまでには時間がかかるが、過去のデータを見ると回復の可能性は高い。
含み損が発生したときに狼狽売りを避けるための予防策
余剰資金だけで投資する
これは鉄則です。
投資はあくまでも余剰資金で投資するようにしましょう。
含み損が大きくなった時、心にゆとりがあるかどうかは、かなり重要です。
生活資金まで投資をしていると、パニックになりやすく結果的に狼狽売りをしてしまいがちです。
またマイカー購入や子供の入学などの大きなイベントでお金が必要になり、狼狽売りでないにしても含み損で売却をしてしまうことも絶対に避けるべきです。
生活防衛資金(半年〜1年分の生活費)は現金で確保
含み損の状態になった場合、一番避けるべきは含み損の時に運用しているファンドを売却することです。
先ほども少し触れましたが、日々の生活費や家族の大きな出費イベントに備えて生活防衛資金は現金で確保しておくようにしましょう。
いざとなった場合は、ファンド売却でなく生活防衛資金が出費するようにします。
定期的にリスク許容度を見直し、配分を調整
家族の状況や、収入、生活費などの支出は変わってきます。
年に1回ほど、リスク許容度を見直して、配分を調整しましょう。
余剰資金に余裕が出れば、投資金額を上げていくのが良いでしょう。
メンタル面で気をつけたいこと
ニュースやSNSの情報に振り回されない
投資に関する情報はニュースやSNSにあふれています。
YouTubeは人を不安にさせるようなタイトルをつけると視聴されやすいということもあって、ネガティブな情報がながれやすいです。
あまりこのような情報は100%信じ込まずに、少し距離を置いてみるのが良いでしょう。
月次や年次で「運用実績」を振り返ると冷静さを保ちやすい
投資を始めたての頃は特に日々の運用状況が気になりがちです。
インデックス投資の運用状況は月に1回、あるいは年に1回程度で抑えるほうがメンタル的には良いと思います。
「サイドFIRE達成」などの長期目標を思い出し、目先の変動に惑わされない
人によってインデックス投資をする目的は異なると思いますが、インデックス投資の基本は長期投資です。
先述した通り、-30%の含み損が発生した場合でも10年すれば回復する可能性はあります。
さいごに
今回はインデックス投資で元本割れした時の対処法について解説しました。
元本割れした時こそ、慌てず淡々と積み立てを続けるということが、自分の経験から導き出された答えになっています。
2024年から新NISAが始まり、多くの人がはじめて投資を始めていると思います。
しっかりと自分のリスク許容度の範囲内で投資をして、元本割れの期間を乗り越えて欲しいと思います。
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