フリーランスに転身する場合、資産形成について会社員時代よりもしっかりと考えなければならなくなります。
会社員は給料から天引きで老後用の資産が形成される仕組みになっていますが、フリーランスは会社に属していないのでそのような仕組みはありません。
フリーランスは自分で老後用の資産などについて考え、形成する仕組みを作っていく必要があります。
資産形成をおろそかにしていると、いざお金が必要になった時に足りなくなり、途方に暮れてしまうかもしれません。
そのようなことがないように、今回はフリーランスであれば考えるべき資産形成について紹介したいと思います。
フリーランスであまり資産形成について考えていなかった人や、これからフリーランスになろうと思っている人の参考になれば嬉しいです。
資産形成における会社員からフリーランス転身のデメリット
会社員からフリーランスに転身すると、資産形成ではいろんなデメリットがあります。
ここでは簡単にそのデメリットについて紹介します。
税金、年金、保険の支払いが給料天引きでなくなるので、管理が必要になる
会社員の場合だと、支給される給料の手取りは、税金やら年金やら保険料やらがすでに引かれたものになっています。
副業で大きな利益を上げたりしなければ、確定申告で税金を払うこともしないでしょう。
(住宅ローン控除や医療費控除などで確定申告をすることはあると思いますが)
しかし、フリーランスになると得た収入から自分でこれら税金や年金、保険を支払わないといけません。
なので、会社員と同じ感覚で得た収入をすぐに全部使い切るような生活をすると破綻します。
ちゃんと税金、年金、保険を支払う金額は残しておく管理が必要になります。
厚生年金を抜けて年金受給額が減る
会社員からフリーランスになると厚生年金対象者でなくなり、老後の年金受給額が減ることになります。
だからこそ、フリーランスになったら老後のための資産形成が大事になってくるわけです。
国民年金だけでは受給額も少なく、さらに将来受給額が減ってしまうことも考えられるので、iDeCoやNISAを活用して老後資産を形成するようにしましょう。
国民健康保険になると保険料が上がる
会社員からフリーランスになると原則として国民健康保険に加入することになります。
国民健康保険加入に伴う保険料アップの金額が結構大きいです。
会社員の時に会社の健康保険に加入していた人なら、フリーランスになった時の国民健康保険料の金額は「えっ!?こんなに高いの!?」って驚く金額になる可能性があります。
国民保険料をシミュレーションできるサイトもあるので、フリーランスになろうと考えている人は事前に調べておくのも良いでしょう。
フリーランスの資産形成について
これまで説明したフリーランスにおける資産形成のデメリットを踏まえて、フリーランスはどのように資産形成するべきかを説明したいと思います。
収入をカテゴリに分けて資産管理
今の生活、そして将来の生活をしっかりと守るにはテキトーに管理していてはいけません。
フリーランスの活動で得た収入は、下の4つのカテゴリに分けて管理しましょう。
- 生活費
- 税金、年金、保険
- 貯金
- 運用
生活費は毎月支出するものを想定しています。
食費、日用品、住宅ローンや家賃などです。
税金、年金、保険を生活費と分けたのは、毎月支払いがないかもしれないものとして分けました。
年金、保険はある程度まとめて支払うと少しお得になります。
ただ毎月支払いがないと、ついついその存在を忘れてお金を使ってしまいガチなので、自分で給料天引きのような仕組みを作って、それ用にお金を貯めておくことをオススメします。
支出で必要なお金以外を貯金、運用に回すわけです。
貯金と運用の考え方
自分は貯金と運用を下のように考えています。
- 貯金:短〜中期的に何かお金が必要な目的があるために貯めるもの
- 運用:目的はとくに無く、長期的に保有しておくもの
たとえば「車を買う」、「家を買う」、「旅行に行く」といった明確な目的が10年以内にあれば、貯金としてお金を貯めます。
10年以上、使用用途のなさそうな余ったお金を投資などで運用します。
インデックス投資による資産運用をオススメする理由
フリーランスは年金の受給額が少ないという点でも、iDeCoやNISAを利用して資産運用をしていく方が良いでしょう。
投資による資産運用は、インデックスファンドの投資信託をオススメします。
自分の経験からインデックス投資をオススメする理由は下です。
- リスク分散が手軽にできる
- 少ない拠出額でもできる
- 投資にかける時間を節約できる
投資信託というものに慣れないうちは少ない額で様子を見たいという人や、あまり運用に回すお金が多く無くても、少額から始められるのは投資信託の大きなメリットです。
インデックスファンドは運用コストも安く、長期的に保有するには非常にメリットもあります。
自分の投資信託の運用結果をこのブログにUPしていますので、運用するとどのような感じになるか気になる人はチェックしてみてください。
投資なので、短期的には保有額の上下はありますが、長期的に保有することで、プラスに持っていく考えです。
なので、運用は10年以上使用目的のない余剰金を突っ込むのがベターでしょう。
余剰資金であればリーマンショックのような暴落があった場合も、すぐには生活に支障が出ないという安心をうむという効果もあります。
さいごに
今回は、フリーランスであれば考えるべき資産形成について説明しました。
会社員と違い、会社がある程度の資産形成の仕組みを用意してくれているわけではないので、ちゃんと資産形成について勉強し、自分で仕組みを作っていく必要があります。
フリーランスになりたいと考えている人は、フリーランスになるためのスキルだけでなく、資産形成のリテラシーも高めておくが大切です。
フリーランスとして自分らしい生活スタイルを築きながら、資産形成もしていきましょう!
ではでは〜
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