2024年、個人用資産として運用しているインデックスファンドと家族用資産として運用しているインデックスファンドの評価金額の合計が5000万円に到達しました。
インデックス投資を始めたころは『5000万円』という数字は遥か遠くのように感じていたのですが。
「インデックス投資で資産5000万円を達成した人は、どんな運用をしているのか?」
投資を始めたばかりの人や、これからFIREを目指す人なら、一度は気になるテーマだと思います。
自分自身、最初は投資の知識ゼロの会社員でした。
しかし、毎月コツコツと積み立てを続け、暴落を耐え抜き、ファンドを見直しながら、ついに5000万円の資産を築くことができました。
本記事では、私が実際にやってきたインデックス投資のステップと、初心者でも再現できる考え方・行動を整理して紹介します。
投資初心者でも難しいことをしなくても5000万円は到達できることを感じてもらたらと思います。
投資生活の中での失敗談も交えているので、この記事を参考にして自分と同じ失敗はしないようにして欲しいです。
- どんな手順で5000万円を築いたのか
 - 含み損・暴落をどう乗り切ったのか
 - 失敗から学んだ教訓と避けるべき罠
 - これから5000万円を目指す人がやるべき3つのこと
 
インデックス投資5000万円達成までの道のり
投資を毛嫌いしていた自分が投資に興味を持つきっかけや実際に投資を始める過程、5000万円到達までにやってきたことを述べていきます。
投資に興味を持つまでの葛藤
投資についてよく知らない人は「投資=ギャンブル」「リスクが怖い」ということが頭の中にあると思います。
自分もそうでした。
投資は一攫千金を夢見るもの、ある意味宝くじみたいなものとして捉えていました。
ギャンブルが好きでない自分は「投資をすることはないだろう」と思っていた人間です。
残念ながら投資に関する教育は子供の頃に受けていなかったので、どうしても投資に対する間違った認識のままの方が多いのがとても残念だと思います。
最近になって金融教育が始まったので、投資に対する間違った認識を持たない人が多くなることを願っています。

自分はリスクを取ることが嫌いな安定志向型の人間なので、あまりギャンブル的なことが好きではないのです。
ちなみに宝くじも全然買いません。
投資に興味を持つきっかけ
会社員時代、なかなか自由に使えるお金が増えないなと思っていました。
毎年ベースアップはあっても少しだけ、昇格しても劇的に給料があがるわけでもない。
そんな状況の中、「趣味や遊びに行くお金をもっと増やして自由にできたらな~」と考えることが多くなってきました。
ただ考えるだけでなく何かしないとこの状況は改善しないと考え、資産形成に関してネットで情報を集めたり、本を読んだりしていろいろ調べていくようになります。
そして出会ったのがインデックス投資です。
「インデックス投資はギャンブルでない」と認識することができ、そこからインデックス投資に興味をもつようになりました。
投資を始めるまでの勉強(おススメの本紹介)
インデックス投資に興味を持ち始めると、投資を始めるために本を買って勉強を始めることにしました。
これまで投資というものを毛嫌いしていて投資についてまったくの知識がなく、しっかりと勉強が必要だと感じたので。
インデックス投資について勉強する時に読んで「インデックス投資をやろう!」と思えるきっかけになった本を紹介すると、『お金は寝かせて増やしなさい』です。
この本は投資をやったことがない投資初心者向けに内容が書かれているので、とてもわかりやすかったです。
これまで投資の経験のない投資初心者の人であれば、『お金は寝かせて増やしなさい』や『お金の大学』からまずは読むことをおススメします。

インデックス投資を勉強するための本として、『ウォール街のランダム・ウォーカー』や『敗者のゲーム』が紹介されることが多いですが、いきなりそれらの本を読むのはハードルが高いかなと個人的に思います。
試行錯誤と方向性の決定
毎日積立投資
投資の勉強の方もある程度進んで、実際に「投資をやるぞ!」となってから証券口座を開く手続きを始め、投資生活をスタートさせることになります。
元々、住信SBIネット銀行を使っていたこともあり、連携のしやすいSBI証券で口座を開設しました。
SBI証券はインデックファンドの毎日積立設定ができたので、毎日一定額の積立投資を始めました。
毎日積立投資のメリットは、急にお金が必要になった状況が発生した場合に積立をいったん止めて、手元に現金を残しやすいというところです。

新NISAが始まるまでは特定口座のインデックスファンドは毎日積立投資を続けていました。
毎月分配型投資信託とソーシャルレンディング
投資を始めたての頃はインデックス投資だけでなく、わりといろんなことをやってみようという思考が強く働いていました。
「実際にやってみないと良いか悪いかわからないし」という気持ちが強かったので。
そこでインデックス投資にプラスして、毎月分配型の投資信託やソーシャルレンディングにも手を出しました。
結果的に、毎月分配型の投資信託とソーシャルレンディングの2つは完全に失敗しました。
失敗談は別の記事を作っているので、詳しいことを知りたい人はそっちも読んで欲しいです。
二度と毎月分配型の投資信託と、ソーシャルレンディングには手をつけないという強い決心ができました。
含み損・暴落時の判断とV字回復
2018年にはじめて大きな含み損が発生
投資を始めてから最初の大きな含み損が出たのは2018年の12月でした。
少し含み益が大きくなってきたかなと思っていた矢先、段々と含み益が小さくなり元本割れをしました。
そして当時では−10%という以上の大きな含み損となりました。

その時の心境ですが、大きな元本割れはやはりショックでしたね。
2018年の年末で会社を辞めてフリーランスエンジニアになるということを決めていたので、年末の大きな含み損は先行きを不安にさせる感じでした。
含み損とどう向き合ったか
多くの投資家が挫折するポイントは、「含み損に耐えられないこと」です。
私も例外ではありませんでした。
しかし次の3つを意識することで、冷静さを保てました。
- 「いま安く買えるチャンス」と考える
 - 生活費の半年分は現金で確保しておく
 - SNSやニュースを見すぎない
 
特に3番目は重要です。
不安を煽る情報は、冷静な判断を奪います。
投資ルールを事前に決めて、それを淡々と守る姿勢が大切です。
含み損からのV字回復と新型コロナ流行時の買い増し
2018年の12月に発生した大きな含み損は2019年の2月にはプラスになり、2019年の年末には10%以上の含み益になりました。
大きな含み損でも狼狽売りをせず、毎日積立を続けていたことで、このようなV字回復をした経験をできたことは、自分の投資生活でも大きなことだと思っています。
2020年の2月頃から日本で新型コロナ流行で騒ぎ始め、4月には2回目の大きな含み損が発生しました。
それまで含み益が10%あったのが、含み損のー10%になったので、一気に20%下落したことになります。
ただ2018年に大きな含み損が発生してから2019年に一気に戻った経験をしていたので、新型コロナでの暴落は2018年よりも心に余裕がありました。
心の余裕のせいか、この時は「これはチャンスかも」と思い、まだあった余剰金でさらに買い増しをしました。
この結果、あとで大きな含み益を生み出す結果となりました。
選択と集中、加速フェーズ
毎月分配型とソーシャルレンディングをやめ、インデックス投資に集中
毎月分配型の方は2020年の新型コロナによる一時的な暴落から復活が見込めなかったので、その段階で売却に踏み切りました。
ソーシャルレンディングは業界全体に不穏な空気が漂っていたので、その段階で新規投入はしなくなりました。
ただソーシャルレンディングは結果として一部返済されなくなるという状況を免れなかったのが非常に痛いです。
このようなことから、毎月分配型の投資信託とソーシャルレンディングはスッパリとやめ、インデックス投資に集中していくことになります。
家族の理解を得て、投資金額をアップ
最初は自分の資産から運用を始めたインデックス投資でした。
数年経ってインデックス投資のプラスの結果が出てくると、その結果をもってパートナーに家族用の貯蓄の一部をインデックス投資に回すことを相談しました。
説得は成功し、家族用の資産もインデックス投資で運用することになりました。
しっかり結果が出ていると説得はしやすいですね。
そこから投資金額をアップさせ、インデックス投資による資産形成を加速させることになります。
インデックス投資は入金力が大事だとことがわかっていたので、この投資金額アップはかなり良い判断であったと思います。
2024年の新NISAが始まるタイミングでファンドの選択
2024年から、これまでのNISAから変わった新NISAが始まることになりました。
そして新NISAに切り替わるタイミングで、これまで購入していたインデックスファンドを見直すことになります。
見直しで決めたことは、下のようなことです。
- 『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』と『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』と『ニッセイ日経225インデックスファンド』を売却すること
 - 新NISAは『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』のみ買うこと
 - それ以外のインデックスファンドはそのまま保持すること
 
5000万円到達と心境
2017年に投資を興味を持ち、2018年に実際に投資を始めて、とうとう2024年6月に5000万円まで到達できました。
やってきたことは、コツコツと積立投資を続けてきたことで、何か特別なテクニックを使ったわけではないです。
なので、インデックス投資は多くの人にも同じことができる再現性の高いものだと実感しています。

実感は淡く、「あ、5000万いったんや」くらいの感覚でした。
それでも、達成という結果がモチベーションをさらに高めてくれましたね。
インデックス投資5000万円までの資産推移
| 年 | 積立累計額 | 評価額 | リターン率 | 
|---|---|---|---|
| 2018 | 348万円 | 322万円 | -7.53% | 
| 2019 | 612万円 | 680万円 | 11.02% | 
| 2020 | 997万円 | 1,135万円 | 13.78% | 
| 2021 | 1,786万円 | 2,405万円 | 34.67% | 
| 2022 | 2,267万円 | 2,745万円 | 21.06% | 
| 2023 | 2,750万円 | 4,086万円 | 48.54% | 
| 2024 | 3,064万円 | 5,662万円 | 84.79% | 
どのようなインデックスファンドを買って、運用してきたかについてさらに詳しいことを知りたい人は、本ブログの運用結果カテゴリーにある記事を読んでみてください。

失敗から学んだ教訓と振り返り
毎月分配型投信・ソーシャルレンディングの後悔
これらに手を出したことで、手数料過多・リスク集中・返済不能などの問題が露呈しました。
現在ではこれらを整理し、インデックス投資集中型に切り替えた判断を後悔ではなく学びに変えています。
狼狽売りをしなかった理由
暴落局面でも売らなかったのは、「長期保有・分散投資」という戦略を信じていたから。
その姿勢が、後のV字回復を掴む鍵になりました。
メンタル管理と資金余力の重要性
暴落時の耐久力は、資金余力(キャッシュポジション)と気持ちの余裕によって支えられます。
「常に余裕資金を持つ」「見えないところでリスクヘッジを持つ」という考え方が大切です。
5000万円から先の戦略
5000万円という大きな金額に到達できましたが、今後の予定を少し話したいと思います。
新NISAの枠が埋まるまでは積立投資を続ける
税金の面で非常に有利な制度であるNISAについては、継続して積立投資を続けていきます。
NISAの1800万円の枠は埋めるつもりです。
場合によっては少しずつ特定口座のファンドを移すような形になるかもしれませんが。
念願のサイドFIREへ
今後はサイドFIREに移行したいと考えています。
本当に自分のやりたいことをスモールビジネスとしてやっていきたいです。
具体的にいつからサイドFIREに移行するかはまだ決めかねていますが、いろんな準備をしつつ実行しようと思っています。
あなたが5000万円を目指すための再現ステップ
私の経験を踏まえ、同じように5000万円を目指すための再現手順をまとめました。
ステップ①:収支を把握して投資余力を決める
家計簿アプリ(例:マネーフォワードME)で現状を可視化。
ステップ②:インデックスファンドを1本に絞る
迷うほど多くのファンドを持たず、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」などシンプルに。
ステップ③:自動積立を設定して放置
毎月一定額を自動で積立。価格を見すぎない。
ステップ④:暴落時のルールを決めておく
「下落20%までは追加投資、それ以上は現金キープ」など、自分なりの基準を設定。
ステップ⑤:年1回のリバランス
ファンドの比率が崩れていないかチェック。
ステップ⑥:焦らず10年単位で見る
短期での値動きではなく、長期で「成長の軌跡」を楽しむ。
まとめ:コツコツ積み上げれば「誰でも到達可能」
インデックス投資の魅力は、「才能ではなく、習慣で勝てる」ことです。
私が5000万円を築けたのも、特別なセンスがあったわけではありません。
やったことはただ一つ──続けたことです。
暴落を恐れず、欲を抑え、時間を味方にする。
それが、資産形成で最も大切な考え方だと思います。
あなたも、今日から一歩踏み出してみてください。
最初の1000円でも構いません。
その一歩が、未来の5000万円につながります。
  
  
  
  






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